- 2011/01
- 01 Saturday
- 04:12
今と現在
運命や宿命という言葉をよく目にするし、耳にする。
言葉はただの言葉でしかないのに、人はそこに意味を見出だそうとする。
他の生物が言葉や意味を見出ださずとも生きているのに比べて、
人間という種族は大きく劣っているんだろう。
それこそが人間の宿命だ。
端的な言葉にすれば宿命は細胞であり、
生まれながらに宿した決まり事でしかない。
酸素が必要、水が必要、栄養が必要ってだけでも命を保つ決まり事。
生まれつき足が悪い人、顔が良い人、病気がちな人、挙げたらキリがないが、
それぞれがそれぞれに決まり事って宿命を持ってる。
それを不平等だと思って、悪いトコを治したり、整形手術したり、病気を克服したり。
自分の思う理想に向けて努力する。
無いものを手に入れようと、自分に備わって無いものを備えようと努力するのは、
宿命と戦ってんだ。
生まれ持った身体、生まれついた環境、生まれおちた時代。
誰もが不平等。って平等に宿命を持ってる。
だけど運命だけは単純に平等だ。
運命は時間だから。
誰かだけに早くも遅くもない。
不可逆的な時間軸の中で生きてる限りは平等だ。
その平等さの中でも誰もが、時間って運命と戦おうとする。
手にした能力によって与えられた選択で。
運命と戦う多くの方法の中SPEED SPECTERで、
俺は創るって能力で、旅って選択をした。
自分の中で感じた「今」って一瞬が時間の流れの中に埋もれてしまわないように、
カタチにする事で、誰かにとっても「現在」になるように。
そうやって俺の旅は誰かの旅に繋がっていく。
運命との戦いは、旅が続く事でだけ勝つことが出来る。
旅で得た「今」って一瞬が、旅をし続け「現在」って永遠になっていく。
カタチにし、創り出した「今」に、
次の旅って「現在」で逢えたら、
その「今」って一瞬をカタチにするよ、俺。
次の旅でまた逢おうな。