• 2015/10
  • 31 Saturday
  • 21:15

作業が出来ないジレンマ



…………この状態でどうしろってんだ、俺。

毎月月末に新作をリリースする、PEACES OF MIND。
作業が出来ないんで、どーにも出来ない。
そんな言い訳のお話です。



原型と言うか、ピースと言うか、
纏め上げる前までは出来てんだよ。

幾通りかの組み合わせの中から出したいベストを探す。
そんな作業をする時間と状態が無い。
それがこの何日か。

っていう、言い訳です。



そんな時間と状態が悪い中でも改装作業は続き、
毎日毎日、身体がイテェなコンチクショーなもんで、
相変わらず病院に通ってリハビリビリビリして、
そんでも完治しないから、後遺症障害となり、
此れにて、身体に後遺症障害が六箇所目、俺。

っていう、言い訳です。

何をどう言おうが間に合わなければ、言い訳です。
言い訳が良い訳か悪い訳かは別にして、
言い訳の分だけ、キッチリ仕上げてからリリースします。
  • 2015/10
  • 30 Friday
  • 21:40

緊急召集と御報せ

本来であれば本日は、
河崎先生の河崎ペーニョのお話でもってとこでしたが、俺。
急な来訪と緊急召集の為、別の話を少し。

生きているのか、死んでいるのか、消息不明にほど近い、
そんな男が我らがリーダー日山君。
シルバーアクセサリー業界の明日を担う次世代の雄、
そんな男が我らがリーダー日山君。

次世代リーダー日山君が、居なくなってから早一年…………。
誰もが、リーダーは星になった。
と、信じて疑わなかったあの日々から、月日が経ち。



今日の昼には目の前でカレー食ってたぜ。

そんな訳で、リーダー日山が来たので緊急召集。
を、古谷巨匠の店で。
大先生もお呼びして。



でもって、そんな訳で、
リーダーと巨匠と大先生とお話しまして、
来年は彫金バトルをやりましょうと決まりましたんで。

タイマンで勝負したい人募集中です、俺。

ブランドやってて、彫金出来て、
ライブでクリエイション出来る方。
勝負しません?

refuse89@gmail.com
まで御連絡頂ければスケジュールとか組みますんで。
ブッ飛ばすつもりでお願いします。

ブッ潰してやっからよ。
  • 2015/10
  • 29 Thursday
  • 21:45

彫金チャレンジのお話



別に人様に何かを教えようなんて考えはありませんが、
時折、イベントで誰かに彫金させてみたくなる、俺。

いや、だって見てたら簡単に出来そうだし、
やってみたら意外に簡単かもしんねぇし。
なんてぇ事を思う人もいたりすんじゃねぇかな?

陸上100メートル走の世界一が9秒台で、
自分が100メートルを18秒台で走れたら、
俺みてぇのが2時間でクリエイションが可能なら、
自分ならば1時間ぐれぇで何か出来る気がする。
って感じでやってみてぇんじゃなかろうかと。



そんな訳だかどうだか解りませんが、
やりたい人にはやって頂く彫金チャレンジ。

やってみて簡単だと思うも思わないのも自由なんだが、
取り敢えず、小野田社長の作業にはイラつく限りでした。

そこで、石川県からいらっしゃってた河崎先生の登場です。



日頃は鉄を相手に創作に勤しんでらっしゃる河崎先生。
金属や工具、技法が変われば手古摺りもしますので、
動きに軽やかさが無いままアレやコレやとして頂きます。

そんでもって同じ石川県から荒木先生にも参加して頂きます。



普段から絵を描いてらっしゃる荒木先生ですんで、
手先の動かし方はアナログに対応出来てそうですが、
いかんせん女性故にか、力具合が柔らか過ぎであります。



まぁ…………良かったんじゃないでしょうか。
他にも何名か参加して下さいましたが、簡単でしたでしょう。
彫金って言っても、入りは図画工作とか手芸と同じ、
道理を覚えりゃ、後はイメージに沿って手を動かすだけです。
今回も、何にしてもカタチにはなりましたんで。

時たま、学校やら何やらかんやらから、
講師とかワークショップの依頼があります、俺。
だか、断ります。

理由は単純に、「人様に教える技法じゃないから」

正統派とか伝統的な技法なら、誰かが教えていけば良い。
真っ当な彫金技法ってんなら、そこいらにいくらでも在る。
だから、そーゆー所でそーゆー技法を学べば、
大概の物は製作可能になるだろうし、満足出来るでしょう。

地金を直接加工する。銀を彫って造型する。
デザイン画を描かずにイメージだけで作業する。
その場のインプロビゼーションでのクリエイション。
全てをハイスピードで。

何れも必要無い技法だし、無駄とリスクが多い。
これから先の時代に合わない、死んでいく技術。
誰かに伝授していきたいなんて思ってない。
俺に必要でから身に付けただけ、俺。

だけど、時にこうして遊ぶんなら、
楽しみの一環としてチャレンジしてみて下さいな。


  • 2015/10
  • 28 Wednesday
  • 21:25

LOCAL MASH UPのお話09

何にしても最終日、俺。
毎週末で4週連続なんて、毎年のツアーでも当たり前だが、
4週間でイベント合計8日間、展示会4日間、LA滞在5泊7日。
合間合間にも色々あったり、色々な人が来たり、
そんなのいつもの事だけど、それでもやっぱり時間が足りん。
まぁ、それもいつも通りか……………。

前日のクリエイションに間違いは無かったが、
完了までのプロセスに間違いがあったのは確かで、
そんなら机を変えて最終日に臨めばいいんだけどよ。
やっぱり、間違いを何かと交換する事で正すより、
間違いを間違いじゃ無くしてやりたくなる性分ってヤツで、
机はそのままで、逆に揺れをリズムに取り込む正し方。

リズムが決まれば自ずと答はでてくるもんだ、俺。



スカルリングに対しては、ブランドによって配合が変わる。
L,S,Dの場合は写実と誇張が半々を基本として、
感情やテーマで配合とスパイスが変化する。

この日は、スタンダードでパワー型っていう、
シンプルで一番難しいヤツを最速で仕上げるのが狙いだった。

前日のプロセスに失敗があったり、何かミスが起こると、
基本に立ち返って、スタンダードでパワー型になる、俺。

締めのクリエイションとしては、悪く無いモノになったが、
勢い的には、もう1点いきたかったのが正直なところ。

しかし、LOCAL MASH UPで何故か続いていた、
彫金チャレンジみてぇな催しがあったので、コレにて終了。

明日からは、彫金チャレンジのお話をお送り致します。
  • 2015/10
  • 27 Tuesday
  • 21:50

LOCAL MASH UPのお話08

4週目。
LOCAL MASH UP最後の二日間。

ラストが一番気合いが入るってのは、
ツアーのファイナル2デイズとかでもよくある話だが、
理由はどうあれ初日はコケたね、俺。



創り手にとって、机はスゲー重要。
何日も何時間も作業するなら椅子も床も大事だが、
二時間でワンクリエイション完了可能なスピードがあれば、
椅子が無くても床が傾いてても立って作業でも問題無い、俺。

歪んだ床、安宿の軋む机、狭い店のカウンター…………、
旅しながら何処でも構わず作業可能なのは実証済。

しかし、
それでも机に揺れが大きいと集中し難い。
オマケに、
そんな時に限って浮かんだイメージはバングルって………。



机の選択ミスの原因は色々と考えられる。
展示の都合、人員の都合、スペースの都合…………。
まっ、何にしてもミスはミスだ、俺。

そーなると、
その分だけクリエイションをしっかりしなきゃならねぇ。

モチーフとかよりも、エッジとかバランスのブランドらしさ。
追求したポイントは、玄人好みな方向性になったねぇ。

4週目の初日は、そんなクリエイションにて締めましたとさ。
  • 2015/10
  • 26 Monday
  • 21:45

LOCAL MASH UPのお話07

アパレルブランドとのコラボレーションで迷う事。
それは、ブランドとかファッションとかで括っても、
物創りの点では常識がまるで違うって事。

lianってブランドやってるアキラは、地元が隣街で、
年齢的には後輩っちぁ後輩だが、30超えると別にまぁ、
知り合い方にもよるが先輩後輩とかって感覚じゃなく、
気が合ったから友達ってな付き合いになる。

でっ、
地元がほぼ同じで、歳も近くて付き合い長いアキラでも、
いざ、ブランドでコラボレーションってなると、
常識の違いに迷いが生じるんだ、コレが。



三週目の二日目は、lianのブーツを使用してのワンメイク。
インプロビゼーションと言っても、このお題は用意してた。

なんでかって、アパレルブランドのデザイナーとかは、
ライブで何かやるってのは大概が不可能で、
ソレは良いとか悪いとかじゃなく、違いってモンだ。

まぁ…………………、
シルバーアクセサリーのデザイナーとかクリエイターもね、
ライブで何も出来ない人の方が多いのかも知れんが………。

で、ベース決まってりゃ方向性も自ずと決まり。
方向性が決まってりゃ後は嵌め込む様に創るだけ、俺。



マリアのパーツは目新しいのかもしれんが、
仕上がりとしては、VANITASの解り易い方に行き過ぎ。
そんな反省点が今となっては無くもないが、俺。
ここがまたアパレルブランドとの常識の違いで、
コラボレーションってなると、解り易さが必要になる。

シルバーアクセサリーのクリエイター同士なら、
技術と技術の合わせ技が可能だったりするんだが、
アパレルブランドとのコラボレーションってなると、
特徴と特徴の合わせ技が一般的だし、伝わり易い。

つまり。って事で括るなら、
アパレルブランドだと機能性や動きの大きさを考慮して、
デザインとかフォルムの纏まりが必要になってくる。

まぁ、ブッ飛んだ方に転がしても良かったんだけどよ、
lianって、そーゆー感じで進めるブランドじゃねぇしな。

そんな気持ちからか、もっと仕事しろって責められたのか、
もう1点、ベースリングからのワンメイクを、俺。



非常にシンプルなインプロビゼーション。
VANITASらしさよりもSPEED SPECTERらしさ。
抜け感とかラインの持ってき方はVANITASって感じで締め。

やっぱり好き勝手なインプロビゼーションが無いとよ。
楽しく終われねぇしな、俺。


  • 2015/10
  • 25 Sunday
  • 21:25

LOCAL MASH UPのお話06

話が前後する事になるが、俺。

LOS ANGELESのFAKTORYでのイベントが終わり、
komy君とANOTHER HEAVENの日本での扱いの話して、
今後のREFUSEでのスペースの使い方なんかを考えてた。

本来なら、LOCAL MASH UPの三週目は、
FUCKTORYでやりたかったし、ブランド的にもねぇ、
VANITASだったらFUCKTORYが良かったんだが、改装中。

でもって、三週目初日のGALLERYでのクリエイション。



インプロビゼーション。
つまり即興性が何れくらい即興なのかを説明すると、
クリエイション完了のイメージが固まるのは、
作業に入った瞬間でしかない、俺。

だから毎回毎回、使わない工具や素材も持って行く。
何創るんだか決めてねぇんだから仕方ねぇんだけど。

ただ、この日のワイヤーワークに関しては、
LOCAL MASH UPの何週目かでやる予感はあった。

きっかけは、BOSTONで知り合ったアーティストの作品で、
彼のテクニックはワイヤーワークに興味を失くしてた俺に、
凄く刺激的で、十何年ぶりにやってみたくさせた。

とはいえ………。
スタートのBOSTONとLAから帰国して、
すぐに人様んトコの新作だの、改装だの、
ワイヤーワークの練習する間も無く、LOCAL MASH UP。

BEAST HATEには合わない感じでやらず。
FAKTORYん時はひたすら彫りたくてやらず。
結局、VANITASに一番嵌りが良いのか、
三週目の初日にすんなり入っていったね、俺。

インプロビゼーションってのは、こんな切れっぱしから


こーゆーカタチへと流れを創っていくのが醍醐味。


ワイヤーを使用したアクセサリーってなると、
東南アジアで多く目にする事が出来ると思うが、
国によって技法は様々に異なるし紋様も変わる。

水晶とかの原石に巻いただけのとか、
細かくワイヤーをカットして紋様を描くのとか、
インディアンのツイストなんかもワイヤーだがね。

二十代の前半、まだ創り手になる前だったが、
当時の仕入れなんかもあって、東南アジアを旅したり、
ワイヤーワークに触れる機会は多かった、俺。

ただ、残念な事に、創り手になってからは、練習だけはして、
なんかを創るにも「チマチマしてて面白くねぇ……」って、
そんな理由でやらなくなってったし、応用も考えてなかった。



いつの日か必要になるかも知れん。
そんな気持ちで練習だけはしていた十何年前。
これから先もワイヤーワークをやるかは判らんが、
自分の即興性に応えられる技術は、
何にしても常に備えてたいもんだね、俺。
  • 2015/10
  • 24 Saturday
  • 21:30

LOCAL MASH UPのお話05

lianってブランドはさぁ、何年前だったかにね、
友達のアキラってぇのが始めて、最初っから手伝ってたんが、
特に表立ってコラボレーションとか謳ってなくてね。
ただ、VANITASでシルバーアクセサリーを担当するって、
ブランドとしては、そんな感じで付き合いを続けてた。

それがまぁ、今年の夏からREFUSEで取り扱う事になって、
そんじゃー、企画も新たに考えて始めるか。
ってな具合で、三週目のイベントからスタート。



取り敢えず、レザーの方でVANITAS色を強くして、
lianのシルバーアクセサリーの方は今までの流れで。
こっから先はどう変化させてくか試行錯誤中だがね、俺。



さて、そんなlianをフューチャーしたイベント初日。
の、話は明日にさせて下さい、俺。



改装作業で、床作ったり壁作ったりで倒れそうなんで。

  • 2015/10
  • 23 Friday
  • 23:20

LOCAL MASH UPのお話04

俺の彫金術の流派って何かな、俺?

時折、そんな事を考えたりもする。
特に人から「自己流ですか?」とか聞かれたりする時にな。

「自己流」なんて言葉を聞くと、
彫金術ってのを大雑把に、一から百まであるとした時に、
まるで一から百まで自分で編み出したかの様にも感じるが、
大概の自己流ってヤツは、
世の中に存在してる技術体系の何れかを習わず体得したか、
数ある技術を自分でミックスしたかみたいなもんだ。

だから大概は、一から百までじゃなく、
一から九の基礎だけは誰かに学んで、
十から三十五までぐらいに発展させて、「自己流」とか言う。
ソレを悪いだなんて全く思わない、俺。

必要な技術を必要なだけ。
ソレが多分、普通ってヤツで。特に問題なんて無い。
ソレでブランドって言いながらやっている人も多い。

でも、まぁ……………、
そーゆーのと同じ意味で「自己流」とか言われると、
「俺流」の彫金術ナメんじゃねぇよ。
「自己流」とかヌカしてんなら、勝負しようぜ。
って、なるよな、俺。

別に、俺の彫金術が一から百まで完璧でもねぇし、
五から八ぐれぇは多分、何処かの技術体系に当て嵌まるし、
十二から二十三ぐらいまでは抜けてんのかも判らんし、
実は三十五にも届いてなかったりすんのかも知れんがな。

それでも。
常に俺流の技術で勝負がしてぇと思う、俺。



そんな一端が、LAのART WALKで出てた。
それだけの話。
  • 2015/10
  • 22 Thursday
  • 22:50

LOCAL MASH UPのお話03

さて、キツい旅だった2週目FAKTORYでのイベント。



ART WALKってのはLAだけじゃなくて、
ARTS DISTLICTされてる地域なら大概は、
半年か一年に一度は行われてんだけど、
日本だとちょっと馴染みが無い感じになるかな。

何せ、ARTS DISTLICTされてる地域に拠点が無いと、
ってよりは、日本にはそんな地域が無さ過ぎるよな。
なので、理解し難いイベントだとは思う。

簡単に説明すると、
複数のアーティストがアトリエ構えてるエリアがあって、
イベントの間だけ一般開放されて展示会やるみたいなもんだ。

アーティストやクリエイターが外から集まって競うってぇ、
タトゥーコンベンションとかとは違って、
軒並みアーティストのアトリエなエリアが開放されるんで、
アウェイとホームの違いって解釈して貰えりゃいい。

空間は自由に演出出来るし、展示に時間も掛けれるし、
何より作業のし易さは大きく違ってくる。

そんな意味でも、LOS ANGELESのFAKTORYも、
今は自分にとってはLOCALな場所だ、俺。



未だにLOCALに出来ないのは、
komy君の相撲部屋のチャンコみてぇな飯だけだな。

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