- 2019/05
- 31 Friday
- 22:58
LIBERATOR
今日が終わる。毎日毎日、今日が終わる。
当たり前の様に区切られた時間ってヤツで今日は終わり、
さっさと明日へ行けと陽が沈んで昇ってを繰り返す。
まだ何も掴めていないのに今日は、
まだ何も変わってないのに今日は、
まだ何も出来ていないのに今日は、
終わってしまって明日へと向かわせる。
旅も同じ様に留まっていたくても次へ向かわせる。
でも、次へ向かわせるのは沈んで昇ってを繰り返す陽じゃなく、
次を見たいと思っている自分でしかない。
今日を閉じて明日を開く。
開放では無く、解放する様に開いていく。
足跡は過ぎ去る今日と共にいつか何処かへ消えて、
突っ走った旅の果てに違う景色を目にするだけ。
解放された何かは解放された事を知らない。
解放された誰かは解放された事を知らない。
知られる事に意味なんかありゃしない。
開いた扉を扉とも思わずに誰かが通り過ぎ、
足跡は誰かの足跡で固まって道となっていく。
そんな夢を見る事が無いと言えば嘘になるけれど、
夢は語っているだけならば、いつまでも夢のまま。
夢を実現したらなば、それは現実になる。
語るだけの夢は何処へも繋がらずに漂うだけ、
実現して解放し続ける事だけが何処かへと繋がる。
今日が終わるその前に、夢を解放しなくちゃいけない。
そんな旅も終わり、また次の旅に出る日が来るだろう。
旅の果てがいつか来るまでの何処かで、またの日に。