• 2020/01
  • 31 Friday
  • 23:59

何が悪いんだか



彫りながら、浮かんだイメージを修正する。
空想と現実の擦り合わせ時間が長ければ長い程、
現実の割合が増えて空想だった部分が削られる。

ソレの何が悪いんだか?
と、思う時もあるが空想の具現化というか、
空想した何かをそのまま現実に存在させたいとも思う。

現実が、人体や行動という制約に対してならば良いが、
現実が、セールスバイアスに対してならツマラナイ。

境界線はきっとそんなトコロ。
踏み越えるか?踏み越えないか?
今夜もきっとそんなストーリー。
  • 2020/01
  • 30 Thursday
  • 20:55

単焦点とズーム

自分はズームが出来る。
と、人は思い込みがちだ。

特に近年はインターネットの普及やSNSの一般化、
好みの情報を好みの距離感で楽しむ事が出来る事もあり、
現実的な距離を個の思考から外してしまう。

実際に触れる事も無いままに、触れ合いなんて言葉が、
SNSだけでの繋がりにも用いられる様になり、
距離の意味も変化しているのかも知れないが、
個としての自分自身は何もズーム出来ていない。

触れる事がピントを合わせる事だとしてみれば、
自分が動いてピントを合わせなければならないのだから、
個の持っている世界に触れる能力としては、
精神や肉体が丸ごと転送可能なテクノロジーが無い限り、
単焦点から進化する事は出来はしないものだし、
ピントを絞れば、必然的に周囲はボケていく。

時に人は見たい世界だけを見る。
ボケている世界が存在する事は感じていても、
はっきりと見なければ解らないままに出来てしまう。

見たい世界だけを見ている時、
ボケている世界の変化に気が付けるのだろうか?

人、個々人の焦点なぞ浅くてズームの効かないもんだ。
所詮はその程度のもんだと念頭に置きながら、
深くしていく努力は怠らない様にしておきたい。

  • 2020/01
  • 29 Wednesday
  • 23:54

フレームとエッジ

最近は、と言うか昨年の頭ぐらいからだったか、
フレームとエッジについて考えることが多い。

ブランドの特色ともなるフレームとエッジは、
特定のモチーフだろうが不特定の流れだろうが、
全体のバランスと印象を決める要因だと思う。

何なら良いとか何だと悪いとか決まりは無いが、
同じフォルムやモチーフを用いたデザインでも、
フレームとエッジで大きく印象も着け易さも変わる。



ちょっとアンバランスなぐらい大胆なフレームで、
ソリッドな質感が出るエッジにしてみると、
最近じゃあ逆に見かけなくなった感じが出る。

こーゆーバランスの考察って、減った気がするねぇ。
  • 2020/01
  • 28 Tuesday
  • 23:50

先に

制作の時、先にスタイリングが浮かぶ場合は少なくない。
どっちかと言うとスタイリングやシチュエーション、
シーンが浮かばないとデザインが当てはめられず、
アイデアやイメージがあっても制作に取り掛からない事は多い。

そーいった自分の癖が他のブランドさんでもそーなのか?
そんな事は知らないんだけど、制作する上で、
クリエイターなら何らかしらの狙いは誰でもあると思う。

ペンダントならどの程度のチェーンや長さがベストとか、
ブレスレットなら重ね着けを推奨したいだとか。
そんな単純な事でも何かしら狙いはあるんだと思う。

……まー、そんな事は考えもしないクリエイターもいるか。
そんな物創りも時折はあっても良いとは思うがね。



このリングは小指に着ける事が先に浮かんで制作してる。
そーすると自然とサイジングも決まってくるし、
アイデアやデザインに対して彫りの細かさも決まり、
モチーフバランスもエッジ感も決まってくる。

先に……ってのが大事なんだと思うんだがね、俺。
最近は、そんな事より細密さとかが大切なのかねぇ。
そんなら皆んな3Dプリンターで良さそうなもんだが。
  • 2020/01
  • 27 Monday
  • 23:18

仕事は仕事で



改装だのが多いと、仕事してないかのように思われますが、
改装も撮影も大事な仕事には変わりないので、
何で仕事してないと思われるのかが不思議なんだが、
要するに制作に入って無いと思われてるって事なんだろう。

制作は制作で進めてるんだが、見せれる見せれないもあり、
何でもホイホイと世に披露して良いってもんじゃないんで、
進行中の新作とか出しとけば仕事してると思われるんだろか?

まー、やる事はやってますよ、俺。
時間が足りずに追い付いてない企画もあるけどね。
  • 2020/01
  • 26 Sunday
  • 22:58

何の因果か

原因と結果の其々だけを別に見てしまうと、
何故コレがコーなったのか?の過程を思い浮かべられない。
全貌が俯瞰で見れてスタートも決めれるアミダクジじゃないと、
アタリに辿り着けないみたいな事になる人っていますよね?

コレは構造を知らなかったり、理を知らないと起こる。
原因があり結果があるとは知っていても、
インパクトが大きいのは結果の方である事が多く、
原因と結果をコネクト出来ず原因に辿り着けない。



原因は金がかかるから大家が洗浄を放ったらかしたから、
結果は換気扇がブッ壊れて俺が解体して洗浄してる。

因果が判っていたところで、納得出来るかは別の話。
難儀なもんだぜ世の中って。
  • 2020/01
  • 25 Saturday
  • 21:45

ワンメイクの良さとは?

多分だけど、
「ONE MAKE」ってカテゴリーを生み出したのは、
俺とdeaf bleedの高橋(通称:デシ)だったと思う。

それまでの、ワンオフとかカスタムとかとは別の、
レギュラーピースの違った側面や魅力を引き出す手法。
と、でも言うと聞こえが良いだけになるんだが、
要は「ONE MAKE」だから出来る事ってのをやり出した。

気紛れで自分トコのピースやアイテムを弄る。
カスタマーの好みに合わせて組み合わせを変化させる。
そんなのは「ONE MAKE」ってカテゴリーが生まれる以前も、
シルバーアクセ業界では普通に行われてただろうが、
「ONE MAKE」では何が違うかと言葉にするなら、
「閃き」と「ライブ感」だと思ってる、俺。

とかなんとか書き出してみたけど、
別に御託並べて拘りとか語りたいたい訳じゃなく、
単純に「ONE MAKE」をやる際の可能性って、
ピースや彫りのプラス方向だけじゃないって話。



引っ付け貼っ付けの足し算や掛け算だけだと、
見えてこないモンがあんじゃねーかなって思うよ、俺。

本日のGALLERY MADEはそんな「ONE MAKE」だった。
  • 2020/01
  • 24 Friday
  • 23:11

馴染むまでの時間

物事は何でも馴染むまでに時間が掛かる。
最初からピッタリフィットするなんてのも稀にあるが、
大概は気に入ってはいても馴染むには時間が必要だし、
ただ時間を過ごすではなく試したり動かして馴染ませる。

「なじむ。実に!なじむぞ」
とか昔に偉い人(既に人じゃなかったか)が言ってたが、
そんなに世の中ってのは都合良くもないんで、
いくら使い易くした空間でも使い込むしか道は無し。



最高に「ハイ!」ってやつだアアアアア!!
って、早いトコなりたいです、俺。
  • 2020/01
  • 22 Wednesday
  • 22:22

よなぁって話



何から着手したらいいのやら?
そんな状況が日々の中でも幾度か訪れるが、
そんな時に迷ってしまうのは負けだと思いつつも、
そんな時に考え無しに動いたら失敗し易いとも思う。

即決即断か?慎重熟考か?
どちらが良かったか?なんてのが判るのは結果次第。
だったらどっちでも良いんじゃね?ってなるが、
どっちでも良いからこそ選ばなければならない。

選べる状況の良し悪し、選べない状況の良し悪しを
理解している事の方が重要だったりするもんだ。

ポテトチップス食べたい時に「湖池屋」だけじゃなく、
「カルビー」も売ってるならどちらか選べるのに、
「プリングルス」しか無かったら食うの止めようかと思う。

簡単に例えたらそんな心境になる時ってあるよなぁって話。
  • 2020/01
  • 21 Tuesday
  • 14:19

時には忘却を

人様に「趣味は何ですか?」と、問われたならば、
「グルグルさせる事です」って答えたいけど答えない、俺。

何某かの衝撃や困惑、障害に打ち当たったとしても、
その事態や期間を脱すれば過去として葬る事が出来る。
と、考えている人は多いが、実際に葬り去れはしない。

時間の連続性が作用する事で生命活動を行なっている中では、
過去の自分も現在の自分と共に生きているので、
何某かの事象や時間だけを葬り去る事は不可能となる。
しかし、封じ込める事や忘れ去る事は出来る。

「喉元過ぎれば何とやら」とよく言われるように、
渦中や最中でも無くなれば思考は次へと向かうもので、
全てが不可逆な進行を辿る中で留まり続けるのは困難で、
封印や忘却は余りにも自然に日常の中で行われるが、
ズレが起こるってのは、そんな理由だったりする。

自分の中では封をした事も、相手にとっては封印せざる事。
誰かにとっては忘れ難い何かも、誰かにとっては忘却の彼方。
意識の差異は関係性にズレを生じさせ望まぬ事態を起こす。

そしてまた、其の事態や期間を脱すれば同じ事を繰り返す。

人の世の問題の多くは、こうした繰り返しに欲が絡み、
差異が大きくなり過ぎて高い障壁に至って壊せないまま、
幾つもの分断を正義として確立していく最中に起こる。

ほら、こうして尤もらしい事を書いているが、
別にだから何だ?って話でしかない。
こうした思考の役に立たなさを日々の中で感じるのは、
これまた意識の差異が要因だろうかと考える、俺。



そうやってグルグルと思考を巡らせるのが、
趣味の一つだって説明するのは、メンドクセェ事です。
だから、人様に「趣味は何ですか?」って問われたら、
「ナンパです」って答えます、俺。

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